パウダーと厚化粧が何よりも敵

 僕がNYから一時帰国した2005年、街を歩いている日本人の女の子たちがみんな疲れているように見え、衝撃を受けました。表情が乏しく、生命力がない。

そう見えた原因は、なんと、当時流行していたパウダリーのファンデーション。ツヤをすべて消してしまう上、パウダーの肌は、ストロボのような強い光が当たらない限り、のっぺりして見えます。だから、わざわざノーズシャドウやハイライトを入れなければならない。それを重ね塗りする厚ぼったさも、彼女たちを猛烈に老けさせていたのです。

 肌は本来、「粉を出す」という機能を持っていません。肌に粉が乗っているという状態は不自然なのです。肌本来のツヤがある肌は、それだけで「きれいなすっぴん」に見えます。また、ハリや生命力、若さを感じさせるだけでなく、上質なモノに見せる効果もあります。

ファンデーションも、オイルベースのファンデーションがイチ押しです。オイルベースのファンデーションとは、水分がほとんど入っていないファンデーション。最近、いくつかのブランドで出ていますので、それを目安に選んでみてください。