プロ野球が開幕した。

 今季の開幕3連戦は例年以上に話題が豊富だった。投打二刀流で結果を出し、今やプロ球界で最も注目される選手になった大谷翔平(北海道日本ハム)が初めて開幕戦の先発を務めることになった。メジャーからの20億円超の巨額オファーを断ってカープに戻ってきた黒田博樹も投げる。今年こそは優勝とばかりにメジャーから中島裕之、日本ハムから小谷野栄一、DeNAからブランコ、広島からバリントンなど大物を獲得したオリックスをはじめ、各球団の新戦力の動向も気になる。福岡ソフトバンク・工藤公康、東北楽天・大久保博元、広島・緒方孝市、東京ヤクルト・真中満の新監督がどんな戦い方をするかも注目ポイントだった。

 そしてこの3連戦、すべてをチェックできたわけではないが、なかなか見ごたえがあった。大谷は楽天のエース・則本昴大と投げ合い最速159キロを記録。両足をつって6回途中で降板したが、3安打1失点で勝利投手になった。黒田はヤクルトとの開幕カード3試合目に登板したが、要所を締める圧巻の投球を見せて7回無失点で白星スタートを切った。

 また、阪神は中日を相手に開幕から2戦連続サヨナラ勝ちを含む3連勝。埼玉西武も左腕クローザー・高橋朋己が史上初となる開幕3試合連続セーブを記録し3連勝に貢献した。新人では巨人の高木勇人がDeNAとの3戦目に登板し6回2失点の好投で初勝利を挙げた。

 黒田が見せたような納得の結果もあれば、意外性もある。今後も面白い試合が期待できそうだ。

巨人の開幕戦、サッカー日本vsチュニジア、
フィギュア羽生弓弦の3競技が同時オンエア

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 ところで開幕戦があった3月27日は、別の意味での注目点があった。地上波の民放で同時間帯に3つのスポーツ中継が行われたのだ。日本テレビ系では17時50分から巨人対DeNAの開幕戦、TBS系では19時からサッカー日本代表とチュニジア代表の親善試合、フジテレビ系では20時から世界フィギュアスケート選手権の男子ショートプログラムが中継されたのである。