大川小を初めて訪れた安倍晋三首相の夫人・昭恵さん
Photo by Masaki Ikegami

 安倍晋三首相夫人の安倍昭恵(あきえ)さんが、4年前の東日本大震災で学校管理下にあった児童・教職員84人が犠牲になった石巻市立大川小学校を3月29日、初めて視察した。

 昭恵さんは、慰霊碑の前で、同校の卒業生たちから手紙などを受け取った後、児童の遺族たちと一緒に、校庭に隣接する裏山にも登った。

 また、当時小学3年生だった未捺(みな)ちゃんや母親、祖父を亡くし、自らも津波にのまれながら学校現場から生還した中学3年生の只野哲也さん(15歳)らの案内で、校舎の中も十分に時間をかけて見て回った。

「二度と起こらないよう十分検証を」
検証の検討余地を訴えた昭恵夫人

慰霊碑の前で手をあわせる昭恵夫人
Photo by M.I.

 昭恵さんは、「新たな課題が見つかった」と明かし、「防潮堤問題の住民の合意形成について考えているところだったので、大川小学校についても少し考えることがある」として、こう感想を語った。

「被災地のいろんなところを見てきましたけど、ここは小学生がたくさん校庭に待たされて亡くなられたということで、とてもつらい。今後同じようなことが二度と起こらないように十分に検証していただきたい。校舎の中を見て、使っていた黒板や本や名札などの残されているものがあったので、4年経ってもまだ震災の復興がされていないんだなと感じました」

 そして、大川小学校で何が起こったのかの解明がまだ不十分なのではないかとの認識を示し、十分な検証の必要性を次のように訴えた。

「誰が悪いということではなくて、何が起こっていたのか。責任問題というよりも、むしろ次に震災が来たとき、学校としてどういう対応をするべきか、先生方に認識していただくために、二度とこういうことがないための検証であり、それがまだ十分に検証されていないのではないかと多くのご遺族が思っていらっしゃるのであれば、もう少し何か検討する余地があるのではないか」