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理想のキャリアを実現させ、自らの市場価値を高めるために欠かせない5つのメタ能力について、前回まで見てきた。すなわち、キャリア形成において、一般に大事だと考えられている(1)職務能力、(2)リーダーシップに加え、(3)学ぶ力、(4)オートノミー(自律)、そして(5)人としての力が必要だと述べた。
40になっても50になっても、その先のキャリアはある。人生のやっと半ばというところでキャリアを諦めたり、蔑ろにしてしまっては、その先の長い人生が実に空虚なものになってしまう。だから、もう一度あなた自身のキャリアを切り拓く5つの力に磨きをかけ、これからのキャリアを満足いくものにしなくてはならない。
さて、ここからはキャリアを充実させるための“はじめの一歩”の踏み方について考えていきたいのだが、この選択に当たって5つの力のどれがより大切になるかは折に触れてリマインドしたいと思う。
あなたはキャリアの達人?
それとも世捨て人?もやもや君?
はじめの一歩を考えるにあたって、次の質問に答えてみてほしい。
問1 「自分の人生の目標や、自分がやるべきこと、自分が心底からやりたいことや、なりたいと思っている自分像などが明確にわかっていて、何ら迷いがない」
Yes No
問2 「問1の結果にかかわらず、人生そのものを諦めているわけではない」
Yes No
この2つの質問の答えによって、あなたの現状を4つのパターンで表わしてみる。
問1「Yes」- 問2「Yes」の方――――>順調満帆の“キャリアの達人”
問1「No」-問2「Yes」の方――――>前向きだけれど悩みがある“もやもや君”
問1「Yes」-問2「No」の方――――>望みがかなわず沈滞している“世捨て人”
問1「No」-問2「No」の方――――>悟ったのか、諦めたのか“現状肯定派”
それでは、4つのパターンを順に見て行こう。