全世界で900万人(2007年9月末時点)のユーザーが参加する一大仮想世界「セカンドライフ」。リアル世界との融合となる新たなビジネスモデルが、この仮想市場から生まれている。ダイヤモンド・オンラインでは、「セカンドライフ」を運営するリンデンラボ社のCEO フィリップ・ローズデール氏への単独インタビューを行なった。ローズデールCEOに「セカンドライフ」とは何なのか、彼の「次の一手」は何かを聞いた。

フィリップ・ローズデール(リンデンラボ社CEO)
フィリップ・ローズデール
(リンデンラボ社CEO)

ダイヤモンド・オンライン(以下D.O)
 全世界で、凄まじい勢いで成長を続けているセカンドライフ。この状況を、今どう見ていますか?そして、セカンドライフはこれからどこへ向かうのでしょうか?

フィリップ・ローズデール(以下P.R)
 セカンドライフは現在も、ダイナミックに多様化しながら急成長しています。人々が手掛けたり行ったりしている物事の種類がどんどん拡大し、同時に、すでにあるビジネス、なかでもファッションや家具、宝石、建築、デザインなどは爆発的な勢いで成長していくと思います。セカンドライフでこうした事業に携わった結果、現実世界で暮らすのに十分なお金を比較的容易に稼ぐことができる時代に入りつつあります。

 この勢いこそがセカンドライフを今後数年でさらに大きく成長させる原動力になるでしょう。つまり、セカンドライフで本当に食べていける、自分の給与並みの稼ぎができるようになるのではないかと思います。これが多くの人々をセカンドライフに来させる動機付けになり、また多様性を高めていくことになるでしょう。そうした人々がセカンドライフで新しいことを試そうとするからです。