4つの“なぜ”を解消して、
相手の「聞く態勢」をつくる

この「課題提起」を怠ると、相手がプレゼンから逃げるケースが出てきます。

ここで言う「逃げる」というのは、文字どおり目の前から退席してしまうことだけではありません。寝てしまったり、スマホをいじりだしたり、ほかのことを考えてしまうことなど全般を指します。

聞き手がプレゼンから「逃げる」本当の理由は何でしょうか?
それは眠いからでも、忙しいからでも、急用があるからでもありません。
そのわけは、聞き手を次の4つの点について納得させていないからです。

(1)なぜ“この話”が重要なのか?(プレゼン内容の付加価値)
(2)なぜ“いま”伝えたいのか?(背景、トレンド、期限など)
(3)なぜ“私から”聞くべきなのか?(私の自己紹介、実績、人柄など)
(4)なぜ“あなたに”伝えたいのか?(聞き手の位置づけ)

課題提起をレビューする際には、この4つをチェックリストにしてみましょう。この点がしっかり固められていれば、相手はあなたの話に耳を傾ける態勢になってくれるはずです。

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