人気の理由のひとつには、ハードルの低さもあるだろう。修行としてのヨガを極めたい人にはそちらの道が用意されているし、リラックス法を身につけたい、身体を柔らかくしたい、思い切り伸ばしたい、という人はヨガ教室の初歩クラスやフィットネスクラブで気軽に始められる。身一つでそこへ行けばいいだけなのだ。

 ヨガの運動量は意外に大きいのだが、「今日は体調が悪いから呼吸を整えるだけ」といった調整も個人で簡単にできる。ネットの動画やスマホのアプリを頼りに、自室で始めてみることも可能だ。

男性は全体のわずか1割?
ヨガに近づきにくい男の心理

 と良いことずくめのヨガだが、男性のヨガ人口は全体からみると少ない。諸説あるが、ヨガ人口の1割ほどを占めるにすぎないのだという。「ヨガ男子」という言葉が存在するのが不思議なくらいである。

 男性のヨガ避けの理由は、まさに女性がヨガを好む理由の裏返しだろう。ヨガの効果の多くは女性が求める(と一般に思われている)もので「美容法」を連想させてしまうのだ。女性のための「ならいごと」というイメージもある。

 加えて男性も参加しやすいはずのジムやフィットネスクラブのヨガクラスは、エアロビクス類のひとつとして提供されることも多い。「美容」「エアロビクス」というイメージで、ハードルの低いはずのヨガが、多くの男性にとって近づきにくいものとなっている。要は気恥ずかしいのだ。

「美容」を抜きにしても、ヨガにはリラックス法など日常生活で「使える」テクニックが多く、本来始めやすいものなのだから、男性人口が少ないのはもったいない限りだ。インストラクターの指示に従うだけで体験できるスマホ用アプリも何種かあるので、とっかかりにしてみてはどうだろう。

(工藤 渉)

参考URL:
ヨガジャーナル
http://yogajo.jp/

ヨガ男子.com
http://yoga-danshi.com/

男性へ ヨガのすすめ
http://www.studio-yoggy.com/men/