先週の総括

 先週の日経平均は週を通して軟調だった。週初の米国株式下落を受けて1万3000円を割り込んだ。

 その後は週央に原油市場の急落を好感して上昇した場面があったものの、週末には再び米国株式が急落したことと、一時105円台まで上昇した為替の動きを嫌気し、3月中旬の低水準である1万2000円台前半まで売り込まれた。結局週末は、前週末比6.6%安い1万2212円で引けた。

 規模別には特に傾向がなかった。マザーズ指数は前週末比8.7%のマイナス、東証2部指数も同4.2%のマイナスだった。業種別にはゴム製品、紙パルプが上昇、一方で海運、卸売、鉱業が下落した。
 

今週の予報

電力業界:電力需要は堅調なものの
原油価格高騰が大打撃で
「曇」→「曇」

曇 曇

 今週の日経平均は、もみ合いから弱含みの展開を予想する。米国のマクロ指標は7月の製造業の出荷在庫モメンタムが5カ月ぶりにプラスに転じ、また8月の非製造業景況感指数が2カ月連続で上昇して好不況の分岐点である50を上回るなど、底堅いものが目立つ。

 しかし、株式市場は弱い指標にのみ反応しており、新規失業保険申請件数が7週連続で40万件を越えたことを嫌気して、先週の米国株式市場は急落した。リスク許容度の低下による株式離れは当面続くだろう。