建築家が建てる究極の家(2)
家族だんらんに欠かせない週末住宅

柱がない、大空間のリビング・ダイニング。眺望の良さに、思わず犬までくつろいでしまうようだ。冬でも快適に暮らせるよう、太陽熱集熱システムを搭載しており、外がマイナス10度以下でも、室内は常に10度を超えていて暖かいという

「家族だんらんができ、友達も呼べる家にしたい」。 それが、Eさんの要望だった。

 長野・蓼科の別荘地の中でも高台に位置し、天気が良ければ八ヶ岳と南アルプスが見えるという、好立地のEさん邸。平日は東京で働いているため、今はセカンドハウスだが、ほぼ毎週末、Eさん夫妻か子供家族が泊まりにくる、第二の家となっている。そのため主寝室以外に寝室を二つ用意し、3家族が泊まれる。

広めのバルコニーは自慢の一つ。木々に囲まれて、くつろげる空間だ。谷側に面しているので、森の遠くまで見渡すことができる

 夫婦二人で過ごす週末は穏やかだ。キツツキ、ウグイスなどの鳴き声を聞きながら、バルコニーでワインや本を片手に過ごす。山が夕日に染まっていく様は格別だという。

 リビング・ダイニングは希望通り、広めに造ってもらった。自然光と風景を取り入れるため、玄関側の開閉屋根を開ければ、3方向が見渡せる設計になっている。 「思った以上にすてきな家ができて幸運だった」とEさんはにこやかに語る。

 仕事を引退したら、もしかしたらこの蓼科の家がメインの家になるかもしれない。そのため1階だけでも暮らせるよう、LDK、主寝室、浴室を1階に配置している。

DATA【所在地】長野県茅野市(蓼科) 【建築種類】一戸建て住宅 【部屋構成】1階:LDK、主寝室、浴室。地下:寝室×2 【竣工】2013年 【構造】RC造+木造・地上1階地下1階建て 【土地面積】約1000m2 【延べ床面積】約150m2 【設計】野沢正光建築工房 【総工費】約5000万円 撮影:佐藤成範

ダイヤモンドQ9月号では満足の家をテーマに、リフォームから新築、移住まで様々な事例やノウハウを取り上げている。