リフォーム会社選びはなかなか大変だ。そこで、ダイヤモンドQ編集部が、一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会の中山信義会長に、リフォーム会社選びのポイントを教えてもらったので参考にしてほしい。

 リフォーム工事は、住みながらの工事であり、構造の安全性の確認が必要で、工事途中で想定外の事態が発生することも多々ある。新築以上に経験や技術力が必要とされ、リフォーム会社の見極めはとても重要だ。

 まずは建設業許可登録をしているかをチェックしよう。500万円以上のリフォーム工事には必須の免許だ。

 公的資格を持つスタッフがいるかも確認しよう。1・2級建築士・施工管理技士がいれば安心度はアップする。

 リフォーム工事保険や、けっこ案工事に対応できる瑕疵(かし)保険に加入していると安心だ。

いい担当者の条件とは

 次に重要なのが、人材だ。会社の知名度があっても、担当者の知識力、提案力がなければ失敗することもある。女性スタッフの有無もポイント。女性スタッフが活躍する会社は、生活者の視点で細かい配慮のある提案をしてくれるところが多いのだ。

 いい担当者と巡り合うことも重要だ。例えば、要望を粘り強く聞いてくれる、リフォーム経験が豊富、会話の記録を残している、対応が早い、要望を基に提案できる、といった特徴を持った担当者とリフォームに取り組めば、トラブルは発生しにくく、満足のいくリフォームを実現できるだろう。

 また、得意な工事を明確に打ち出している、生活内容をくみ取った提案をしてくれる、アフターサービスが充実している、地域に密着した営業をしている、というリフォーム会社も信頼度は高いだろう。

 気を付けたいのはプレハブメーカーの住宅の場合。各社、独自の工法を使っているので、壁を取り除くなどの大規模リフォームは他社が受けたがらない。そのため価格も高めになりがちということを理解しておきたい。