センスとは「技術」。今からでも身につけられる
___お二人の書籍の中で、重要なキーワードが「センス」なのですが、改めて、ファッションにおける「センス」ってどんなものでしょうか?
大山:センスって、生まれ持ったもので、今さらどうにもならないと思っている方がいるんです。でも、ぼくの周りのセンスがいい方によくよく聞いてみると、もともとセンスが良かったわけじゃなくて、失敗をくり返しながら、少しずつ培われてきたものなんですよね。だから、センスというのは、努力と知識量で後から身につけられるものだと思います。
___大山さんの『できれば服にお金と時間を使いたくない人のための一生使える服選びの法則』では「センスは技術」と書かれていました。
大山:そうなんです。この本は普段ファッション誌を読まない人に向けて、ものすごくベーシックなことを書いています。ファッションに苦手意識のある人にこそ読んでもらいたいですね。
___山本さんの『いつもの服を着ているだけなのになぜだかおしゃれに見える』でも、「センスがいいといわれる女性はどんな人か」について書かれていましたね。
山本:私は「センスがいい」という言葉は、女性にとって「可愛い」に勝る一番の褒め言葉だと思うんです。センスはお金で買えるものではないからこそ、みんなが憧れる最高の褒め言葉なんですよね。
私は、「センスがいい人」というのは、みんなと同じような服を着ているのに、なぜだかおしゃれに見せる人のことを言うと思います。この本では、徹底して「みんなが持っているような普通の服」を厳選してコーディネートをしました。何度も書いていますが、迷ったら、ぜひそのまま真似して外に出てください!