「日常」を見直す
きっかけに
「お金の使い方は、その人の生き方そのもの。日々の生活習慣を見直すいい機会でした。これからはもう少しお店のバリエーションを増やして、月に一度くらいは、ご褒美がてら、多少値段が高くても美味しいご飯を食べてみたいです。必要であれば、そのために別の出費の節約も考えます」と、Eさんの表情は晴れやかでした。
1行家計簿による「出費項目を絞った記録」というアプローチから自分の行動パターンがわかり、結果、自分の生活習慣を見直すことができ、ひいては生き方や人生を見直すきっかけにもなりました。
家計簿の最大の目的は「節約」です。しかし私は、その先にある真の目的は「自分が本当に使いたいものにお金が使えるようになる」ことだと思っています。
そして、その目的を何のために達成するかというと、「今よりももっと幸せで充実した楽しい人生を送る」ためだと思うのです。
Eさんのケースは直接的な節約にはつながりませんでしたが、無味乾燥な自分の日常に気づき、お金を使ってでも改善したい、という思いを持つことができました。
1行家計簿によって、節約の先にある「今よりももっと幸せで充実した楽しい人生を送るきっかけ」を得ることができたのではないかと考えています。