最近では住まい方のバリエーションも広がってきた。

インテリックスが青山通り沿いのオフィスビルを改修してオープンしたショールーム「青山リノベーションスタジオ」。セミナールームとカフェを併設したフロア(写真上)では定期的にセミナーが開催され、実際にリノベーションしたコンセプトフロアで住まい方を学ぶ

 結婚して広い一戸建ての実家を出た子供のために親が、実家の近くにリノベーションマンションを購入する。最初はマンションには子供夫婦が住み、孫が生まれて手狭になったら一戸建ての実家とチェンジする。

「二世帯住宅に建て替えるよりも効率的」と、インテリックス空間設計副社長の藤木賀子氏もお薦めだ。

 インテリックスでは中古マンション購入後にリノベーションしたいという人に対応するため、東京・青山に常設の「青山リノベーションスタジオ」をオープンしている。事前にリノベーションの相談をした上で中古住宅を選ぶことも可能なので、品質をチェックして予算に合わせたオリジナルのリノベーションマンションが実現しやすくなっている。

 もし、特別なこだわりがあるのなら、東京R不動産もお薦めだ。「眺望GOOD」「レトロな味わい」「屋上」「水辺/緑」など、他のサイトではお目にかかれない、さまざまな物件を登録している。

R1住宅認定が
安心の条件

 今後、リノベーションマンションの市場規模がさらに拡大するのは間違いない。しかし、中古住宅は物件によって管理状態に違いがある。

「やはり品質をチェックすることが重要」と藤木氏はアドバイスする。リノベーション済み物件の場合は、内装が仕上がって配管などを確認できない状態なので、リノベーション住宅推進協議会が定めた優良なリノベーションマンションの基準に適合した「R1住宅」の認定を受けた物件を購入するのが安心だ。

 不自由なのは、住宅ローンやリバースモーゲージなどが必ずしも使えるわけではないこと。耐震性調査や工事内容の評価方法など課題はまだまだ多い。そこをクリアし、中古住宅の価値がきちんと評価されるようになれば、ライフステージに合わせて身軽に住み替えていくことが可能になる。地方と都心を行き来する二地域居住も活発になるだろう。