すこし想像してみてください。ちょっとしたことで心がグラグラと不安定になり、周りに当たり散らしたり、引きこもったりする社長がいるとしたら、社員にどんな影響を及ぼすことになるでしょうか。

「こういう人にはなりたくない」という反面教師としての学びはあるかもしれませんが、全般的に、社員に良い影響を与えることはなさそうです。

 組織を導くリーダーは、自身のメンタルタフネス度を高め、維持しておかなければなりません。

 それでは、一流のリーダーたちは、どのようにしてメンタルタフネスを身に着けているのでしょうか? 

 ここで、ひとつの例をご紹介しましょう。

 これは、私が秘書として働いていた当時のエピソードです。

一流のリーダーは
アマゾンのジャングルで研修!?

 ある日、私の手元に1つの大きな段ボール箱が届きました。開けてみると中には、手袋、ハンモック、懐中電灯など、通常オフィスでは見かけないものばかり。それらは、翌月上司が、海外研修へ行くために必要なものでした。目的地は、アマゾンのジャングルであったため、予防接種を受けるなどの諸々の準備を終え、現地へ向いました。

 後日、無事上司が帰国し、次のようなやりとりがありました。

私:「おつかれさまでした。どのような研修でしたか?」

上司:「なかなか大変だったよ。アマゾンのジャングルの入り口で4名のチームを組み、中に入っていって、いろいろなミッションを達成していくんだ」

私:「それは、大変そうですね」

上司:「慣れない場所で、面識のない人たちとチームを組み、短時間で目的を達成していくプロセスには、緊張感があったね」

私:「その研修の目的は、何だったのですか?」

上司:「いわゆるリスクマネジメントだね。どんな環境でも、どんな人とでもうまくやっていくことが試されたようだ」

私:「メンタルも強くなりますね」

上司:「本当だ。メンタルが強くないと、リスクに向き合うことはできないからね。あの経験をしてから、もう怖いものがなくなったよ。どんなことでも前向きに進めていくことができる自信がついた」