悩みを一人で抱え込んでどんどん悲観的になってしまうのか、勇気を出してそんな状況を脱出しようとするのか、それは、皆さんの「心」が決めることです。誰だって、話を聞いてくれたり、見守ってくれたりする人がいないと、やっていくことはできません。

 日本では、「男性は、何事も我慢するのが美徳である」という風潮がありますが、我慢にも限界があることを知っておいたほうがいいでしょう。また、今でもなお、「残業することが良いこと」という認識のある会社も存在します。グローバルの視点で考えると、その認識は、「Old-fashioned (流行おくれ・旧式の)」であることに気づいたほうがよさそうです。

 古い価値観にとらわれ、身動きがとれなくなってしまったならば、身体を壊してまで仕事をし続けることが、本当に良いことなのかどうか、あらためて自分の「心」に聞いてみてください。身体が資本であるのは言うまでもありません。

 心にモヤモヤが発生したら、自分の心の中で整理されていないものや陰に隠れているもの、潜在化していないものを、ノートに書き出すなど意識的にアウトプットする時間を持つといいでしょう。「自分は、何に不安を感じていて、何が弱みで、何が問題で……でも、本当は何をしたくて、何が大切で」というように、すべてのことを一度書き出してみるのです。

 自分の見たくない部分に向き合うのは、つらいことではありますが、前に進んでいくためには、必ず必要な心理的なプロセスなのです。

 人間は、頭の中で整理できていないものや、未知のもの、未体験の事に対して、不安感や恐怖感をもちます。そして、その不安感や恐怖感は、時間を追うごとに、自分の中で大きく膨らませていってしまうという特性を持っています。

 だからこそ、自分の心の中にあるものをすべて吐き出してみる、という作業は、ストレスマネジメントとして効果のあることです。

 メンタルタフネスを高めることによって、意欲が向上し、メンタルヘルスの問題も解決していきます。

 まずは、自分でできることから始めてみる。

 他人からの評価ばかりを気にせず、自分の「存在意義」を、もっと自分で認めてあげましょう。自分のことは、他の誰よりも自分が知っているのですから。