パスタは140g、オムレツは卵3個という大盛りの店

 しかも東京立ち飲みバルの料理はすべて大盛りだ。鮮魚のパスタは乾麺で140グラムである。一般のイタリア料理店の場合、パスタ1人前は多いところで80グラムといったところ。同店のパスタはいずれも2人前の量である。

スペインの雰囲気で、<br />五島列島の鮮魚を味わう新橋のバル。<br />和食党オヤジと欧風料理好き女子が楽しく共存!

 バスク風オムレツは玉子を3個使う。パプリカ、玉ねぎ、ズッキーニが入り、生ハム、ルッコラが上に載る。これまたひとりでは絶対に食べきれない。

「キッチンは狭いし、冷蔵庫も小さいから、入ってきた食材はどんどん料理にして出さないといけないんです」

 片川シェフが言う通り、開店前の店には次々に材料が届いてくる。

 月曜と木曜には五島列島から獲れたての鮮魚が大量に届く。五島うどんや九州の醤油がついてくる。鮮魚をさばいていると、輸入食材の商社がパスタ、イベリコ豚の生ハム、ベーコンなどを持ってくる。その間、新鮮な獲れたて野菜が運ばれてくる。冷蔵庫に収まる量ではない。片川シェフは狭いキッチンのなかでつねに何か手を動か、奮闘している。それほどの忙しさなのに、彼は創作料理の開発にも熱心なのである。

「この間、料理道具店で買ってきました」

 片川シェフは「ざる」を取り出して、その上に茹でてしめた五島うどんを載せた。手作りのアゴだしをかけまわした冷製五島うどんである。

「どうですか? さっぱりとしているでしょう。新作です」

 冷製五島うどんは巨大な量だった。おいしいけれど、これまたひとりでは食べきれない。

 思うに、彼がてんてこ舞いしているのは、届いた材料を料理するだけでなく、つねに新作料理の開発を続けているからだろう。

 片川シェフがいる限り、東京立ち飲みバルのメニューは増殖していき、さらに量もますます増えるしかない。同店に行ったら最新作を尋ねて、それを注文することだ。カロリー過多の皿が出てくる。


スペインの雰囲気で、<br />五島列島の鮮魚を味わう新橋のバル。<br />和食党オヤジと欧風料理好き女子が楽しく共存!

「東京立ち飲みバル」

◆住所
東京都港区新橋2-8-17 新橋KIビル1F
※新橋駅前SL広場より徒歩2分
◆電話
03-6206-1995
◆営業時間
月~金:17:00~26:00
(土・祝は~23:30)
日曜定休