「意外なようで、意外(な組み合わせ)ではない」
「この場合、EV(電気自動車)は誰が仕切るのか?」
「こうなると、中国で今後、どんな連携が起こるのか?」
2010年に入ってからネット上で広がり始めた「ルノー・日産とダイムラーの業務提携、正式発表近し」との情報に対して、世界中の自動車業界関係者は各々に持論を唱えてきた。
提携記者会見に臨むルノー・日産のカルロス・ゴーンCEOとダイムラーのディーター・ツェッチェ社長
Photo AP/AFLO
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そして2010年4月7日、ベルギー・ブリュッセル。「情報」はオフィシャルな事実となった。
ルノー・日産からはカルロス・ゴーンCEO、ダイムラーからはディーター・ツェッチェ社長が出席した記者会見。これによって明らかになった提携の概要は以下の通りだ。
<出資比率>
ダイムラー:3.1%相当のルノー新規発行株を取得。
ルノー:同社保有の3.1%相当の日産の発行済み株式をダイムラーに譲渡。ダイムラー株の3.1%を取得。その内、1.55%を日産の合意に基づき、日産が保有する日産株2%と交換。これにより、ルノー、日産はそれぞれ、ダイムラー株の1.55%を所得することになる。
*4月6日時点、各社の時価総額は、ルノー(105億ユーロ)、日産(297億ユーロ)、ダイムラー(377億ユーロ)。各社間の協業期間中、5年を上限に資本関係を固定。現時点で、将来の3社合併の計画なし。