私は運転資金を借りるのはイヤなので、個人のお金を一時的に会社に貸すようにしていますが、これがどんどん雪だるま式に膨らんでいくことがあるのです。そういうときは仕方ないので、入金があるまで役員報酬をストップしたことが何度もあります。
私の会社は、アパートの家賃収入や印税などのストック型収入以外に、不動産仲介手数料や不動産売却益などフロー型売り上げが多いため、入金が常に変動します。昨年は資金繰りがショートしたことで6ヵ間も自分に給料が払えませんでした。社員を雇用していたら完全に倒産していたところでした。
独立起業したら、どんな業種でも必ず波があります。人は必ず調子のいいときに合わせて支出も拡大させてしまいます。調子に乗ってうっかり他人を雇おうものなら、他人に給料を支払うために一生懸命働いて、ますます大変な思いをすることになるのです。
自分株式会社を設立して、好きなことをして悠々自適に暮らしたいと考えているのであれば、社員を雇って会社を大きくするのではなく、自分1人の役員報酬を支払えるくらいのストック型ビジネスをやるのが一番安心できると思います。
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本連載ではページの関係もあって、詳しい手法については言及できませんでした。さらに詳細を知 りたい方は、本書をご参照ください。「会社のつくり方」から「どう稼ぐか」までわかりやすく解説しています。いま国が進めている「個人は増税、企業は減 税」の政策に乗って、楽しく賢くお金を残しましょう。
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