「なるべく娘と過ごすため、仕事はさっさと切り上げるようにしています。今はだいぶ慣れましたが、最低限のことを済ませるにとどまっています。でも正直、がっかりすることも多いですよ。この前も急いで帰宅したのに娘は疲れて就寝していたり、せっかく一緒に風呂に入ろうと思っていたのに、妻と先に入っていたりするとね」

 哲也さんが言うには、現在、結婚12年目ですが、もし結婚していなければ、今よりも1000万円は多く稼ぐことができただろう、とのこと。

 2つ目は離婚(回答者48人)ですが、離婚という一見、人生の汚点になりかねない出来事は仕事に対してどのような影響を及ぼすのでしょうか?35人(73%)は良い影響、13人(27%)は悪い影響があったと回答しています。やはり注目すべきは離婚したおかげで仕事が上手く回り始めたという人が全体の7割を占めることです。これはどういうことでしょうか?

 松本薫さん(49歳、結婚24年目で離婚、沖縄市)は、結婚は仕事へ悪影響を及ぼしたけれど、逆に離婚は仕事へ良い影響を与えてくれたと答えてくれました。

「家事や育児の手伝いを優先すると、どうしても仕事がおろそかにならざるを得ません。結果としてボーナスが下がってしまったのですが、そのせいで妻から罵倒され、精神的につらかったです。だからといって今度は仕事を優先しようとしたら、家庭がめちゃくちゃになり、結局、仕事のことでも家庭のことでも妻から罵倒され、どうしようもなかったです」

 薫さんいわく、どんなに仕事を頑張っても、家事や育児を頑張っても、妻がねぎらいの言葉をかけてくれたことはなかったそう。これでは薫さんが結婚生活に絶望して、離婚を視野に入れるのも無理はないでしょう。

 そして薫さんが別れを切り出してから10ヵ月で離婚が成立したようですが、妻の罵倒によって薫さんは今の仕事に対して完全にやる気を失っていたので、心機一転するため、離婚と同時に転職にも踏み切ったそうです。

「今まで仕事をどんなに頑張っても、家に帰れば、どうせ妻に罵倒されるに決まっているので、仕事に対するモチベーションも低かったです。しかし、今の会社に入ってからは、久しぶりに仕事に対する熱が湧いてきて、良い仕事ができているなと実感しています」

 最後に薫さんは24年間の結婚生活をこんなふうに振り返ってくれました。「僕の場合は、パートナーが理解ある人でなかったため、仕事、家庭どっちも中途半端でどちらも集中できませんでした。パートナーと仕事について、そして家庭について話し合いをしっかりしておけば良かったと、今ではそう思います」。薫さんが言うには、離婚したおかげで今までより50万円も多く稼ぐことができるようになったとのこと。

イクメンすぎて子会社へ出向
キャリア、地位、信用すべてを失った

 3つ目は子の誕生(回答者78人)ですが、子どもの存在は仕事に対してどのような影響を与えるのでしょうか?37人(47%)は良い影響、41人(53%)は悪い影響があったと回答しています。

 ここでは原雅彦さん(43歳、結婚8年で離婚、豊明市)のエピソードを紹介しましょう。子の誕生は仕事へ悪影響を及ぼしたけれど、一方で離婚は仕事へ良い影響を与えたと答えてくれました。これはどういうことでしょうか?