「しつこい上司の誘いを断れなくて困っている…」そんな部下の方は多いのではないのでしょうか。今回は、生き字引と言われるほど、業務に精通しているものの、遊び好きで、しつこく飲みに誘うため、後輩から敬遠されている上司と部下の上手な付き合い方をご紹介します。

しつこい上司に悩んだら
身近な先輩に相談してみる

 市役所の庁舎内に5時のチャイムが響き、業務終了のアナウンスが流れています。「5時からの男」の異名をとるほど遊び好きの大柴課長補佐が、後片づけもそこそこに、入社2年目の藤原さんの席にやってきました。


大柴「藤原ちゃ~ん、飲みに行こうよ、いい店、見つけたんだよ」

藤原「ごめんなさい、今日は本当に忙しいものですから、すいません」

大柴「なんだよ。本当にダメなの?」

藤原「すみません、今日は、どうしても……」

大柴「そうなんだ……。しようがねえなぁ」

藤原「すみません」

大柴「わかったよ。今日はしょうがないけど、今度はちゃんとつきあえよ。おまえ、つきあい、悪いぞ」

藤原「はーい」

(藤原が、「あのしつこい人、どうしたらいいんだろう」と思いながら大柴の後ろ姿を眺めていると、兄貴分的存在である先輩の中村が近づいてくる)

中村「藤原くん」

藤原「あっ、中村先輩。お疲れさまです」

中村「君も、毎日、あれじゃあ、本当に気の毒だね」

藤原「実は、そうなんですよ……。中村先輩、もう大柴さんったら、くどくって」

中村「毎日、あれだから疲れるよな。おれも入った当時、ずいぶんしつこく誘われたんだよな……」

藤原「中村先輩も誘われたんですね。先輩はどうやって大柴さんを撃退したんですか?」