たった6秒で悪い怒りを忘れられる!
プロが伝授する5つの技

 上司に嫌味を言われついカッとなったり、妻との口喧嘩で暴言を吐いたり。お互いの関係が悪化するのは目に見えているのに、噴出する怒りを抑えることができない。そんな経験のある方も多いことだろう。そこで、アンガーマネジメントの基本とも言える、怒りを抑えるテクニックを紹介する。

瀬戸口仁氏。野茂英雄氏がドジャースに入団するより2年早く渡米し、メジャーリーグを取材してきた瀬戸口氏は、スポーツにおけるアンガーマネジメントの効果を目のあたりにしてきた

 瀬戸口氏によると、怒りというのは基本的に瞬間的なもの。どんなに持続しても6秒間なんだそう。つまり、6秒間我慢すれば怒りの噴出を抑えることができる。その簡単テクニックを挙げていただいた。

1.カウントバック
「頭の中で、100から98、96、94と2つずつ数を減らしていくテクニックです。カウントに集中することで怒りを意識の外に追い出す。別にカウントでなくても、何でもいいんです。好きな野球チームの選手オーダーを1番から挙げていってもいい。集中して怒りを忘れることが目的です」

2.呼吸リラクゼーション
「呼吸と感情というのは密接に関連しています。怒りや緊張時は呼吸が浅く速くなっているのです。怒りが沸いてきた、と思ったら深呼吸してください。ゆっくり鼻から吸って口から出す。3回繰り返すと、だいたい6秒経過しています。さらに、怒りや緊張時は肩が自然と上がっているんです。深呼吸時に上がっている肩をもっと上げてみる。空気を吐き出すと同時にゆっくり肩を下げていきます。これで、すっきりしますよ」

3.ストップ・シンキング
「その名の通り、考えるのをやめる。やめ!とめ! ストップ!考えるな!というように自分に命令する感じで強く念じるのがコツ。頭を空洞にしていくイメージを抱くといいでしょう」

4.グラウンディング
「目の前の人に怒りを感じた時、他の何かに意識を集中させます。例えば、上司に理不尽な非難を浴びている時、上司の向こうに見える時計に意識を集中させる。とにかく6秒間意識を集中させてください」

5.タイムアウト
「その場を離れる。頭に血がのぼって制御不能になる前に、とにかくその場を離れてみる。廊下に出たり、トイレに行ったりしてもいいでしょう。要は流れを変えることです。やってはいけないことは、自動車の運転、激しい運動、飲酒。怒りを助長させる可能性がありますから」

 いずれも、会社や家庭で誰もが簡単にできるアンガーマネジメントの基本テクニックだ。一度、試してみてはいかがだろうか。

 (加藤 力/5時から作家塾(R)