2015年11月18日、J.D.パワーは「2015年日本ホテル宿泊客満足度調査」を発表しました。訪日外国人の増加などを受けて、国内ホテルの稼働率・価格は上昇傾向にあります。しかし、意外にも利用者の満足度は前年とほぼ変わらず、利用者増加によるロビーなどの活気が「温かみある出迎え」という印象を与えていることがわかりました。

ホテル利用者に聞いた
価格帯別、高評価のホテルはどこ?

外国人旅行者の増加とともに、出張の際などホテル予約を取ることが難しくなり、さらに価格も上昇しています

 国内景気の回復と、外国人旅行者の増加を背景に、ホテルの稼働率が上がっています。みなさんの周りでも、「旅行を計画したけどホテルが満室だった」「出張先のホテル確保に困っている」といった話を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。

 宿泊環境が変われば、価格やサービスが変わります。その結果、宿泊する人の印象や評価も変わります。

 では、この1年で宿泊者の満足度はどう変化したのでしょうか。

 その点を調べているのが、今回で10回目となる「日本ホテル宿泊客満足度調査」です。

 調査の聞き取り項目は、「予約」「チェックイン・チェックアウト」「客室」「F&B(料飲)」「ホテルサービス」「ホテル施設」「料金」の7つ。対象のホテル(計139のブランド)を平均宿泊価格や客室面積で4部門にわけ、1000ポイント満点で総合満足度をランキングしました。

 結果を見ると、まず最高級ランクの「1泊3万5000円以上」部門では、ザ・リッツ・カールトンが10年連続で1位となりました。項目別では、「チェックイン・チェックアウト」「客室」「F&B」「ホテルサービス」「ホテル施設」の5項目が部門内のトップをとっています。