来年の選挙を前にして
民主党は今、何を考えているのか
忘年会シーズンたけなわである。先週、ある民主党の政治家の忘年会にお邪魔する機会があった。現在、筆者は、特定の政党を応援しているわけではないが、最大野党である民主党が今、何を考えているのかを知りたかった。
会の主役は、現在落選中だが、地元選挙区の多数の有力者の熱い支持を集めており、正直なところ予想以上の盛会で驚いた。
選挙の勝ち負けは、(1)政策に対する支持の有無、(2)政党のイメージの良し悪し、(3)候補者本人の人柄と人間関係、の3点で決まると筆者は考えている。おそらく、彼は、この間精力的に活動したのだろう。その夜の会には、次の選挙では復活当選が可能だと思わせる熱気があった。(3)はOKである。
問題は(1)、(2)だ。民主党には、あるいは、民主党以外の野党にも、党の政策とイメージが良くなれば、次回の選挙で復活当選が可能な候補者が、彼の他にも多数いるに違いない。
ちなみに、当日の会では、来年の「衆参ダブル選挙」(これが常識的な見方だろう)あるいは、それよりも手前の5月くらいの衆院解散総選挙が「大いにあり得る可能性として」語られていた。
しかし、本人および来賓のスピーチを聞いていて、民主党の経済と経済政策の認識にあって、心配な点が2つあった。