空耳かなと思う音に気づき、近くの人に聞いてみると、どんな音だったかを正確に説明できる人がいる。そういう人はほとんど美人である。
今、何か見えたかなと思う時、聞いてみると、美人はしっかり見ていることが多いし、何か臭いぞと思った時、やはり美人は把握している。
五感が鋭い感じだ。それは目や耳がいいとか悪いとかの話ではなく、自らの環境の変化に鋭いのだ。反応が早い。だからであろうか、美人は身の回りの環境への意識が高い。汚れに敏感で部屋をきれいにする意識が高いし、オフィスなどでも机上がきれいに整理されている。
電話で話しているのを聞いても程よい音量だ。電話の相手や周囲の音環境にきちんと対応している。また他人が話しているのをしっかり聞く習慣を持っている。
明るさに関しても気を使う。場に応じた程よい明るさに照明を調整する。意味なく部屋を明るくしたり、暗い中で読書したりすることがない。光量に敏感だ。
焦げ臭さに敏感で、フライパンを焦がしてしまうことが少ない。
一方、耳が悪いわけではないのに、電話への反応が遅かったり、物音に対して無頓着であったりする人を見ると美人とは言いにくい場合が多い。環境の変化に無関心で鈍感である。それは放置しておけばいいのだが、他人にも迷惑をかける。例えば、自分が大きな音を立てて迷惑をかけているのに気づかない。他人の環境に配慮する気がないように思える。
公共機関でのアナウンスに耳を傾けようとせず、自分に迷惑がかかると「聞いていない」と怒り出す。そもそも「聞いていない」という言葉を多く発する人がいる。やはりそれは「美人のもと」が減っている人に多い。それは本当に聞いていないのだろう。実際には相手は言っているけれど、聞く意識がなかったということが多いように思う。
自分の環境に敏感でありたい。それは自分自身も磨いていくことになるのだから。