なぜ毎年掲げる「一年の計」を
達成することができないのか?
清々しい気持ちで迎えた新年。多くの方が、心新たに「今年こそは、かくありたい」と自分の輝ける未来を夢見て、新たな目標を胸に1年のスタートを切ったことであろう。
それから1ヵ月が過ぎようとしているが、新年初に掲げた目標に向かって行動に移れたのだろうか。おそらく多くの人は、三日坊主で挫折してしまっているのではないだろか。もしくは一度も行動に移すことなく、すでに諦めてしまっているかもしれない。
しかし、今日はまだ1月29日。1月は終わってはいない。1年最初の月が終わる前に、今年1年の計を仕切り直すチャンスなのだ。もういい加減、今までの方法では1年の計を毎年掲げても、ほぼ確実に挫折することに気づかなくてはならない。
今年こそ、一年の計にかかわる時間と労力を無駄にしないためにも、今すぐ仕切り直し、目標を実現するための方法を紹介していこう。
まず【ステップ1】として、基軸となっている「1年の計」を見直す必要がある。自分で立てた目標にもかかわらず、努力を続けることができないのは、目標が自分に合っていないということだ。
「目標値が高すぎても低すぎてもいけない」という意見もあるが、実はそんなことはどうでもよい。一番のキーポイントは、その目標が「自分の心の奥底から溢れ出た想いかどうか」の1点だけなのだ。
ちなみに、筆者は時折セミナーを開き、直接色々な方と話す機会を持っているのだが、「人生目標や、自分がやりたいことがわからない」という質問を、たびたび受けてきた。
そんな折、筆者は「言葉に出すのは恥ずかしいけど、心の中で憧れていることや、カッコいいと思うことはないか? それが心を動かす想いだ」と答えている。皆、思い当たるところがあるようで、何かにハッと気づいたような表情をする。
体裁を取り繕っていない、自分の心の奥にある本心・理想を見極めて、目標に定めないと、目標への努力をする気も起きないし、「挫折してもいいや」と簡単に投げ出せてしまうので、根幹となる「目標」が自分の心の本音から飛び出したか否かが、とても重要となってくるのだ。