「コアコンピタンス」「デファクトスタンダード」……
HPの社長あいさつが話題の会社
タレントのベッキーが、自身の不倫疑惑を報じた週刊文春を「センテンス スプリング」と呼んで話題になっている。LINEに投稿した言葉らしい。なんというセンスだろうか。嫉妬しかない。言葉を扱う仕事を生業にする筆者としては悔しい限りだが、私以外私じゃないのだから、報われない気持ちも整理して生きていきたいと思う。
「センテンス スプリング」の直訳があっているのかどうか、英語圏に足を踏み入れたことがない筆者には判断しかねるが、世間にはほかにも怪しげなカタカナ語が蔓延っている。特にビジネスの世界では、意味がわからないカタカナ語が大量に流布しているのだ。
最近では、LIGの社長あいさつが、カタカナ語を使いすぎて意味不明だと話題になった。実際に読んでみると、「コアコンピタンス」「デファクトスタンダード」など、聞きなれないカタカナ語が大半を占めた文章となっている。ネット上に面白コンテンツを度々投下する同社のことだからネタだとは思うが、カタカナ語を「意識高い」「ウザい」と感じる人が多いようである。
ウェブリオが若手ビジネスパーソン(20~30代)に実施した調査によると、カタカナ語に困惑した経験のある人は54.5%もいるそうだ。そのうち19.8%がカタカナ語を理解できずビジネスシーンで失敗に至ったことがある。ちなみに、三大都市圏では大阪でカタカナ語が一番使われているらしい。大阪商人の欧米化が進んでいる。
いくら本人たちがカッコイイと思って使っていても、ビジネスで失敗してしまったら本末転倒だ。筆者も理解できないカタカナ語を使われて、困惑した経験は何度もある。ということで今回は、世間でウザがられがちなカタカナ語を紹介していこう。
「エクスキューズ」を使う上司が信用できない理由
◆リスケ
かなりの頻度で使われるのが、「スケジュールの変更」を意味するリスケという言葉。リスケジュールの略だが、意識高いビジネスマンは、あえて分かりにくく短縮させるのが好き。お菓子みたいな音感で可愛くはあるものの、現場の人間にとってはまったく可愛くない。この3文字で全ての予定が組み替えになる。現場は大混乱だ。