本連載では、“グローバルエリート”ムーギー・キム氏と、子育て連載でバズ記事連発のミセス・パンプキン氏が膨大な「家庭教育調査」から著した一冊『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子』を育てるから、子どもにとって「本当にためになる」育て方のコツを公開する。
今回は、大炎上した高嶋ちさ子氏の「ゲーム機バキバキ事件」を切り口に、「一流のしつけ」の秘密を探る。

一流は「一流のしつけ」でつくられる
――高嶋ちさ子氏の「ゲーム機バキッ」は一切問題なし

 わたしはいま、このコラムをムンバイはタージホテルの一室で、白いインドの民族衣装を着ながら書いている。私が愛する東京から遠く離れて、寂しくてシクシクすることだけでなく、実は嬉しいこともある。

 何がうれしいかって、それは花粉症の季節に花粉から解放され、おいしいカレーのスパイスを楽しめることもそうだ。しかし最大の喜びは、我らがダイヤモンド・オンライン以外の残念なメディアの、つまらないワイドショーの話題とおさらばできることだ。

 ようやくSMAP解散「騒動」やベッキー不倫「騒動」が終わったと思えば加藤沙里と狩野英孝の6股「騒動」、そして桂文枝師匠の愛人「騒動」と、「ほかに騒ぐことがないのか!」と各テレビ局のディレクターを面罵したいくらいだ。

 そして、本コラムの本分に戻り、「人の育て方」に関していえば、高嶋ちさ子氏の「ゲーム機バキバキ騒動」はこれまた極めてバカらしいものであった。

 結論からいえば、「暇な外野は黙っとれ!!(完)」に尽きる。
 実は、私も暇なのであと何行かこの件について書こう。これは当事者の高嶋ちさ子氏の子どもが大きな心の傷を受け、母親を恨み、PTSDになったとでも声をあげて、虐待が常態化した状態でそれを周囲が気づいていないときに、はじめて問題にするべきことだ。

 しかしこのケースでは、母親の高嶋ちさ子氏自身があっけらかんと新聞に投稿しており、子どもから何か被害の声が聞こえてくるわけでもない。おそらく「うちのママ、自分で立てた約束を守れないと、ゲーム機破壊するんだぜ」くらいに思っていたところ、予期せぬマスコミのバッシングに胸を痛めているかもしれない。