発売中の『週刊ダイヤモンド』3月19日号の第1特集は「全国病院[改革]ランキング」。改革実績で評価した病院ランキングから、知っておくべき医療とカネの真実まで、日本の医療の表と裏に迫った。本特集では、ダイヤモンド・オンライン読者と医療現場で働く医師の双方に、診療報酬改定と医療制度改革への本音を問う緊急アンケートの結果を掲載している。その一部をお届けする。
この4月から医療の値段が変わる。例えば、紹介状を持たないで大病院を受診すると、初診で5000円以上、再診で2500円以上を追加料金として支払うことになる。医療サービスの公定価格に当たる診療報酬は、原則2年に1回見直される。全体の改定率は政府が、個々の単価はその範囲内で厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会が審議し、厚労相が決定する。
2016年度改定の全容が明らかになったタイミングで、本誌は医療従事者向け会員サイト「m3.com」(エムスリー https://www.m3.com/)と共同で緊急アンケートを実施した。医療を受ける一般人と医療現場で働く医師の双方に、診療報酬改定と医療制度改革への本音を問うものだ。日本の医療費は40兆円まで膨張しており、財源は逼迫。国民皆保険は崩壊の危機にある。
崩壊を回避するには、医療費削減を念頭に置いた改革が避けられない。改革は痛みを伴うものだ。具体的な医療費削減策について、どこまで我慢できるか。アンケートでは、医療提供体制、患者の自己負担、保険給付の範囲の3テーマでさまざまな策に対する許容度を尋ねた。
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ここで取り上げた策の大半は、日本で導入の検討がなされるもの、あるいは欧米で実際に導入されているものだ。