レジ横を“スタバ風”に

 ファミマに先立ち2月に商品説明会を開催したローソン。とりわけ目を引いたのは、レジ横のドーナツ売り場の品ぞろえの刷新である。その風景は、さながらコーヒーチェーン大手のスターバックスコーヒーを思わせるものだった。

 コーヒーとの相性の良さから、コンビニ大手が昨年こぞって強化したドーナツ。目新しさから導入当初はヒットしたものの、需要が一巡してからは伸び悩みを見せている。そこで、ローソンが選んだのは、より一層、カフェ路線に近づける道である。

 昨年8月、ローソンはドーナツ売り場に、甘さを抑えたビスケットを投入。すると、おやつ目的ではなく、朝食や昼食向けに購入する女性のニーズがあることが見えてきた。3月29日からは、カフェで定番のスコーンを投入するなど、焼き菓子の品ぞろえをさらに強化。“スタバ風”のレジ横で、カフェ市場の取り込みを狙う。

 コーヒーにドーナツと、個別の専門店市場を取り込み、成長を続けてきたコンビニ業界。彼らの猛追を受け、苦境に立たされているのが総合スーパー(GMS)市場である。

 カット野菜や総菜などのプライベートブランド商品の開発、定番の日用品を充実させることで、GMSの機能と顧客を奪っている。

 あらゆる業態の利点を吸い込み自らのものとする貪欲さが、成長を続けるコンビニ業界の原動力となっている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之)