アマゾンの決済サービスで
得られる3つのメリット

――事業者にとって、アマゾンログイン&ペイメントを採用するメリットは何でしょうか?

 メリットは大きく3点あります。第一に、注文成約率の改善です。ログインしてから商品をレジで注文するまで、われわれの決済サービスはとてもシンプルで、これが注文成約率の改善につながっています。サービスの導入でビジネスが2倍、3倍に拡大したという事業者からの報告もあります。

 二つ目のメリットは、新規顧客を獲得できるということです。アマゾンの顧客のほとんどは、アマゾンのサイトで頻繁に買い物をしています。そうした顧客は、通常、他のサイトで商品を購入しないのですが、なじみが深いアマゾンの決済サービスが導入されていれば、その事業者のサイトでも買い物するようになり、新規顧客を獲得できるようになるというわけです。

 三つ目は、洗練されたアマゾンのリスク管理能力を活用できるということです。われわれが本業のビジネスのために培ってきたものですが、間接的に事業者にも提供することになり、コストをかけず世界レベルのリスク管理を導入することができます。

――なぜ、注文成約率が上昇するのですか?

 最大の要因は、オンラインショップで、商品をショッピングカートに入れてから注文が成立するまでの「離脱率」が低くなるからです。日本では「カゴ落ち」と呼んでいるようですが、注文を完了するまでに、住所やクレジットカード情報などの入力作業が多いと、この比率が高まってしまいます。われわれの決済サービスを使うと、ログインしてワンクリックで注文できるようになります。

 一般的な離脱率は7割くらいですが、われわれの決済サービスでは3割まで下がります。顧客がアマゾンでの決済に慣れ親しんでくれていることが分かります。

 また、小規模な事業者にとって、アマゾンはEコマースの分野で信頼されているブランドなのです。あまり知られていないサイトでも、アマゾンの名前があることで消費者は安心するため、取引する確率そのものが高まります。

 もう一つ付け加えるとすれば、アマゾンの顧客は頻繁に買い物をするため、クレジットカードや配送先の情報が常に最新のものに保たれています。情報が正確であることも、Eコマースでは重要な要素です。

――決済サービスが普及すると、アマゾン本体の売り上げが落ちるのではないでしょうか?