記者 おお! なんとも気になる書き出しですね。
神田 有り難うございます。いつもは手厳しい編集者にも、めずらしくほめられました。
記者 今回の『最強のコピーライティングバイブル』はどんな本なのでしょうか?
神田 ひと言で言うと、いまから84年前(1932年)に書かれた『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケープルズ著)、79年前(1937年)に書かれた『伝説のコピーライティング実践バイブル』(ロバート・コリアー著)、41年前(1975年)に書かれた『ザ・マーケティング【基本篇】』『ザ・マーケティング【実践篇】』(ボブ・ストーン+ロン・ジェイコブス著)の“黄金のクラシックシリーズ”3部作を1作にした、なんとも大胆な本です。私はこの3部作を、「神々によって記された書」と言っても過言ではないと思っています。
記者 ええ!!?? そんなことができるわけないでしょう!
編集者の常識が疑われるような難題!
神田 私もそう思いました。だから、こう書いたんです。
某編集者が、「この伝説の名著3部作・計4冊を1冊に」などという頭がイカれた提案を横田氏にしたと聞いた私は、皮肉たっぷりに、その行方を見守っていたのだった。
なぜなら、その依頼は、喩えてみれば、「『論語』『孟子』『老子』『荘子』を超訳して1冊にまとめろ!」というようなもので、まぁ編集者の常識が疑われるような難題だったからだ。
記者 まったくもってそうですよね。
私も先ほど、上記3部作を初めて拝見しましたが、とにかく分厚い! 分厚すぎる!
神田 はい! 3部作計4冊で2000ページ超あります。
記者 ええ!! 2000ページ超!? そんなの読む気になりませんよ。
神田 いや、すごく役立つ本だから、ぜひ読んでみてください。
記者 いやー、いかんせん無理ですね。
神田 そんな人が多かったので、「ALL IN ONE」の発想で3部作のエキスを1冊に凝縮した「奇跡の書」なんです。
記者 神田さんがそこまで言う本は記憶にありませんね。