横田伊佐男(Isao Yokota)CRMダイレクト株式会社代表取締役。シティグループ、ベネッセグループにて、一貫してマーケティングに従事。ダイレクトマーケティング、データベースマーケティング、コンサルティング部門の責任者を歴任。約6000商品のプロモーション経験、大手企業100社超のコンサルティング経験を体系化し、2008年に独立。人が動く戦略は「紙1枚」にまとまっているという法則を発見し、「ポケットに入る戦略」こそが、行動から成果につながる戦略であることを突き止める。「使えなきゃ意味がない」を信条に、使えて成果につながる戦略立案を徹底的にたたき込む日本唯一のプロフェッショナル・マーケティングコーチ。企業や受講者の課題点をすばやく摘出し、短時間で確実な成果へと引き上げる「超訳力」を駆使したマーケティング研修講座は、上場企業ホールディングス、政府系金融機関、欧州トップの外資系金融企業、意欲ある中小企業経営者等からの依頼が絶えず、これまでの受講者はのべ2万人を数える。神田昌典氏主催「マーケティング白熱会議」では、ゲストスピーカーとして、読破まで数ヵ月を要する2000ページに及ぶ大著を60分で「超訳」講義。受講者には、赤字会社を1年で黒字化する経営者、他を圧倒し昇格するビジネスパーソンが続出するなど、成果から逆算した育成プログラムを提供中。ダイレクトマーケティングフェア、CRMカンファレンスなど講演多数。著書に、『一流の人はなぜ、A3ノートを使うのか?』(学研パブリッシング)、『ケースブック価値共創とマーケティング論』(分担執筆、同文舘出版)がある。 横浜国立大学大学院博士課程前期経営学(MBA)修了。横浜国立大学成長戦略研究センター研究員。 【CRMダイレクトHP】 http://www.crm-direct.com/

記者 おお! なんとも気になる書き出しですね。

神田 有り難うございます。いつもは手厳しい編集者にも、めずらしくほめられました。

記者 今回の『最強のコピーライティングバイブル』はどんな本なのでしょうか?

神田 ひと言で言うと、いまから84年前(1932年)に書かれた『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケープルズ著)、79年前(1937年)に書かれた『伝説のコピーライティング実践バイブル』(ロバート・コリアー著)、41年前(1975年)に書かれた『ザ・マーケティング【基本篇】』『ザ・マーケティング【実践篇】』(ボブ・ストーン+ロン・ジェイコブス著)“黄金のクラシックシリーズ”3部作を1作にした、なんとも大胆な本です。私はこの3部作を、「神々によって記された書」と言っても過言ではないと思っています。

記者 ええ!!?? そんなことができるわけないでしょう!

編集者の常識が疑われるような難題!

神田 私もそう思いました。だから、こう書いたんです。

 某編集者が、「この伝説の名著3部作・計4冊を1冊に」などという頭がイカれた提案を横田氏にしたと聞いた私は、皮肉たっぷりに、その行方を見守っていたのだった。
 なぜなら、その依頼は、喩えてみれば、「『論語』『孟子』『老子』『荘子』を超訳して1冊にまとめろ!」というようなもので、まぁ編集者の常識が疑われるような難題だったからだ。

記者 まったくもってそうですよね。
 私も先ほど、上記3部作を初めて拝見しましたが、とにかく分厚い! 分厚すぎる!

神田 はい! 3部作計4冊で2000ページ超あります。

記者 ええ!! 2000ページ超!? そんなの読む気になりませんよ。

神田 いや、すごく役立つ本だから、ぜひ読んでみてください。

記者 いやー、いかんせん無理ですね。

神田 そんな人が多かったので、「ALL IN ONE」の発想で3部作のエキスを1冊に凝縮した「奇跡の書」なんです。

記者 神田さんがそこまで言う本は記憶にありませんね。