25、「今がいいタイミングなのか?」

 古すぎないか、新しすぎないか、時代と逆行していないか。今が本当に一番いい参入時期なのか、ロジャースの普及曲線をイメージして「今はどこなの?」と聞かれることも多い。「これから競合が増えてくるから、今しかありません」「○○のコストが下がった今こそチャンスです」など、「今がそのタイミングなのだな」と上司を納得させられる情報を提供しよう。

26、「最初は良くても、その先が見えないな」

 すぐにキャッチアップされて儲からなくなるのではないか。短期的な見通しは良くても、競合が参入してくるであろう3年後くらい以降の中期的な見通しが抜けているな、と判断されてしまうケース。つまり、フェーズごとの計画が甘いということだ。たしかに面倒だが、これがきちんと見通せていれば提案としての精度も上がる。少し先の現実をリアリティのある数字に落とし込み、説得力のある提案に仕上げよう(実際にはそうならなくても、やっておくことに価値はある)。

これをしておくだけ!
魅力的な提案に変えるための準備

 14~17に関しては、相手にこの言葉を言わせてしまったら失敗だ。提案の持つネガティブさを理解していることを早い段階で匂わせつつ、「それを補って余りあるメリットがある」と主張しよう。そうすれば「よく考えたうえでの提案なのだな」と評価され、検討してもらえる可能性が高まる。

 18、19は成功の道筋が見えづらいという問題点があるので、「自分だけでなく、初見の他人のことも納得させられる構成になっているか」という提案前のチェックが重要になってくる。

 20~23の問題は、上司に「ちょっと嫌だな」と思わせてしまうことだ。これは、提案を練る段階での情報収集を抜かりなく行うことで対策できる。事前リサーチの重要性を肝に銘じよう。

 Cの「魅力的でない」提案の多くは、上司や会社への理解度の低さが敗因になっている。異動や転職をしたばかりの時期だと、優秀な人でもこの手のミスを犯しがちなので、特に注意してもらいたい。

 次回の後編では、提案としてはアリだが、「GOを出せない理由がある」、Dのジャンルに分類される提案却下の理由について解説する。

(構成/大高志帆)

※なお、本記事は守秘義務の観点から事案の内容や設定の一部を改変させていただいているところがあります。