今年も新卒採用市場は明らかな売り手市場。『大学等卒業予定者の就職内定状況調査』によると、2月1日時点での内定率が87.8%と昨年を1.1ポイント上回りました。リーマンショック前の水準に近づいており、いわゆる第二次就職氷河期はほぼ終息していると言っていいでしょう。

日本生産性本部のサイトには、1973年からの新入社員のタイプが「○○型」という形で掲載されています。歴史をさかのぼると、「カラオケ型」(1978年)、「テレフォンカード型」(1987年)が目につきます。最近では2015年度「消せるボールペン型」、2014年度「自動ブレーキ型」、2013年度「ロボット掃除機型」、2012年度「奇跡の一本松型」、2011年度「はやぶさ型」、2010年度「ETC型」と流行しているモノから時代を読み解いているようにもみえます。

 ちなみにリーマンショック前の2007年度の新入社員のタイプは「デイトレーダー型」。景気の回復で久々の大量採用だったものの、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要、と評されています。

 1日に何回もの株取引を行い、細かく利益を確保しようと売買を行い、場合によっては巨額の利益を得られるなど即時性・ゲーム性・依存性が非常に強いデイトレーダーと類似性があることから命名されたのでしょう。

 ただ、このように定義されてきた新入社員は、どう感じているのでしょうか。一括りにして若者の特徴を考えるのはいかがなものかと考える人もいることでしょう。実際、私が取材した若者のなかからも、流行ものにかけた逆引きで特徴を語られており、無理があると批判の声を聞きます。