であれば、インスタにおける若者との距離の取り方も考えてみたいところ。そこで参考になるのは、少数とはいえすでにインスタを楽しんでいる中年世代だ。彼らは、インスタの中で「若者との温度差」を感じているのだろうか。気を遣う部分があるのだろうか。また、一方の若者たちは、中年世代のインスタ進出をどう考えるのか。彼らの声を聞きながら、若者文化と中年世代の距離感を探ってみた。

 インスタを「若者文化の象徴」と言ってきたが、それはデータからも読み取れる。総務省の『平成27年情報通信白書』 を見てみよう。ここには、様々なSNSの年代別利用率が載っている。以下に、インスタとフェイスブック、ツイッターのデータを載せた。

■年代別利用率(左から20代以下、30代、40代、50代)

・インスタグラム:16.0%、7.8%、3.5%、2.0%
・フェイスブック:49.3%、38.3%、36.8%、30.8%
・ツイッター:52.8%、33.0%、29.5%、24.3%

 フェイスブックやツイッターに比べ、インスタは年代が上がるごとに利用率の比率がガクンと下がる。「20代以下」と「40代」の利用率を比べても、フェイスブックやツイッターは半減まではいかないものの、インスタグラムはおよそ4分の1まで利用率が落ちている。若者が集中的に使っていると言えよう。

おじさん世代のユーザーは
若者との温度差を感じている?

 では、若者が多いインスタの世界で、中年世代のユーザーは「若者との温度差」を感じているのだろうか。「インスタ利用の目的」と合わせて聞いてみた。以下に紹介しよう。

 なお、中年ユーザーを探すのはなかなか大変だったため、それほどコメントが多くないことはお許しいただきたい。

「ゴルフが趣味なので、ゴルフ仲間とのコミュニケーションにインスタを使っている。自分のスイング動画を載せてコメントをもらったり、その日のスコアや新しいゴルフウェアを見せたり。基本的にその仲間内だけで使っており、みな同世代。だから若い人をあまり意識しない」(42歳/男性)

「興味本位で登録したインスタ。子どもができてからは、『子どもと○○に行った』『今日は子どもが○○した』という子育て日記になっている。コメントがつくと嬉しいので、今も子どもの写真をアップしている。アカウントを検索すると若い人ばかりだけど、自分がそこに混ざろうとしているわけではないので、温度差はあっても不自由はない。若い人からフォローされることも多い」(36歳/女性)