7月中旬に、日本の利用者数が1000万人を突破したと発表されたツイッター。ワールドカップ中の会話数を集計したところ、日本vsデンマーク戦後の日本語の会話は1秒あたり3283ツイートで、世界最多を記録したという。
ネット上でのコミュニケーション。24時間いつでも発信できるだけに、一度始めると、何をしていてもついつい気になってしまう。NTTレゾナント(東京都港区)はインターネットアンケートサービスで「gooリサーチ」で「こうなったらツイッター依存症だと思うこと」を調査した。全国の10~60代の男女1137人が対象。
携帯番号より
ツイッターアカウントの方が聞きやすい?
1位から5位は以下の通り。(3位は同率)
1位:仕事の合間、トイレにケータイを持ちこんでつぶやいている
2位:お風呂に入りながらツイッターをしている
3位:初対面の人には、まずツイッターのアカウントを聞いてしまう
3位:ネタを拾うとつぶやかずにはいられない
5位:フォロワー数が減るたびにショックを受ける
タイトル付けやカテゴリ設定が必要なく、思ったことをすぐにツイートすればいいだけという気軽さが魅力のツイッター。1位の「仕事の合間、……」は、仕事中であっても少しでもヒマがあればツイッターの画面を開いてしまうユーザーの心理。「まあ、休憩時間くらいは……」と思いたいところだが、しかし、時々明らかに仕事中につぶやいていると思われるツイートを見かけることもある。周囲に聞いてみると「仕事中、隣の人の画面をチラっと見たらツイッターをやっていた。その隣の人もだった」(20代女性)なんて話も。
2位の「お風呂に入りながら……」も、風呂にケータイを持ちこんでまでツイッターをしてしまう状態で、確かに依存度は高そうだ。
3位の「初対面の人には……」。「ツイッターをやっていることが前提」の問いかけは、ツイッターの普及率を示しているようにも思える。実際に初対面の人にツイッターのアカウントを聞いてしまう人がいるのだろうか。20代の制作会社勤務の女性は、「携帯番号やメールアドレスよりも、ツイッターアカウントの方が気軽に聞けることがある」と話す。「まずツイッター上で交流して、さらに交流を持ちたいときはダイレクトメッセージを送る」のだとか。
「ツイッター依存症」になると
義務感と空しさに襲われることも…
同率3位の「ネタを拾うと……」は、身に覚えのある人も多いのでは。興味のあることや面白いと思った「ネタ」をつぶやいたときに反響があるとうれしいもの。始めた当初は「単なるつぶやき」だったが、いつの間にか「反響を予測してのつぶやき」になっていたりするかもしれない。「フォロワー数を増やすことを念頭において日々つぶやいている」(20代女性)とまでなると、やや依存度が高いように思える。
フォロワー数の多い著名人は、自分の出版した本の感想や良い評価をリツイートすることも多い。「つぶやき」という言葉から受けるイメージとは異なり、何らかの意図が含まれた情報も刻々と流れる。
5位の「フォロワー数が減るたびに……」。ミクシイの「マイミク承認」などよりも気軽なフォローと、フォロー解除。ツイートする頻度が異常に多かったり、公共の場にふさわしくない言葉をつぶやいたりするとフォロー数が減ることがある。「○○のことばかりつぶやいていたらフォロワー数が減った……w」という書き込みは割と目にする。「周囲ではフォローを解除されたことを『リムられた』という人が多い。『夜中に暴走してつぶやきまくったらリムられたw』という感じで使います」とは20代男性のコメント。
何事も依存し過ぎるのは危険なこと。ツイッターにハマる人たちは、ハマり過ぎて辛くなったことはないのだろうか。「情報を得ようと思って始めたが、結局、自分の身近な人のツイートしか気にならないことに気がついて空しくなった」(30代男性)、「いろんな情報が蔓延していて、『全部見なくちゃ』と義務感を持ってしまうと疲れる」(20代女性)。
アルコールや煙草など依存度の高いと言われているものと同じように、どれくらいの距離を持って付き合うか大人としての判断が問われるのがツイッターなのかもしれない。
ちなみに、6位以下は次の通り。
6位:恋人といてもつぶやきに専念しすぎて喧嘩になった
7位:実生活での知り合いより、ツイッター上での知り合いの方が多い
8位:テレビを観ながらツイッターで実況してしまう
9位:朝起きてすぐ昨日のつぶやきへのリプライを確認してしまう
10位:フォロワー数で相手の価値を測ってしまう
(プレスラボ 小川たまか)