毎年1位、2位を競う長野と山梨、4位に浮上した静岡は中高年に人気。「首都圏から近く、何度も行ったことがある場所なので、田舎暮らしをイメージしやすい。山梨は八ヶ岳周辺、最近は特に北杜市が人気。長野は軽井沢、茅野、佐久、諏訪、南アルプスと、全域満遍なく人気が高いですね」。

 注目すべきは圏外から14年に8位、15年に3位へと急上昇した島根。前述の3県とは対照的に、圧倒的に若者の移住希望が多く、20代、30代で50%以上を占める。

 5位岡山の人気は、震災で高まった。「震度6以上の地震が起きたことがなく、台風の直撃もほとんどない。南海トラフ地震が起きても津波の心配がなく、原子力発電所もない。安全度が非常に高い県として、疎開的移住を望む家族に人気が出た」。

 15年に6位に入った広島は、インターネットを活用したプロモーションが成功し、若者人気が急上昇。県内企業への転職支援サイト「Go!ひろしま」、広島移住者のインタビューや移住の勧め等を紹介するメディアサイト「HIROBIRO.」を見ると、確かに不安は取り除かれ、移住後の生活がイメージできる。

 7位の高知は、地方移住誘致の先駆け県の一つ。「4年前に『高知家』というキャンペーンをスタート。まず高知を知ってもらい、移住先として認識してもらい、移住した人が定住できるようサポートする。高知家は一つの家族、一人一人が高知家のスターだというイメージ戦略です」。

 8位の秋田は、Uターン希望者が圧倒的に多いのが特徴。移住と起業を組み合わせた「土着ベンチャー(ドチャベン)」コンテストを行い、起業を支援する制度をスタートさせている。

 このようなビジネスコンペ型の移住支援は全国各地で増えている。補助金と制度融資のあっせんを合わせ、「木材加工、農機具修理、ゲストハウス、カフェ、ベーカリーなど、さまざまなビジネスが立ち上がっている」(嵩氏)。

 9位大分、10位宮崎は、温暖な気候と住みやすさで人気が高い。