次の世代にどう引き継いでいくか

藤沢】山田さんのリーダーとしての課題は何ですか?

山田】今の課題は「次の世代にどう引き継いでいくか」です。これまではどうしても自分が中心で、僕なりのリーダーシップを演じてきたんですけど、引き継ぎを考えるべきタイミングですね。

藤沢】山田さんのような人はなかなかいませんよね。

山田】時代も違うしね。同じような人間を期待するよりも、新しい、これからの形をつくっていかないといけない。でも、それがどういう形かというのはまだ見えていないんです。がちっとした独裁的な仕組みというのは、当社のスタイルとは違うと思うので、連邦共和国的な形がいいんじゃないかと仮説を立てています。

藤沢】山田さんの代でかなり種を蒔きましたよね。壮大な生態系実験をロート製薬という森の中でやっている感じ。

山田】たまたま、そういう時代・そういうタイミングやったんやと思います。今日、藤沢さんとお話しながら、たしかに僕のリーダーシップは、ライフサイエンスがベースになっているんかなと改めて思いましたね、大げさに言えば(笑)。

藤沢】とてもいい言葉をたくさんいただけたと思います。本日はありがとうございました。

(対談終わり)