●ポイント
コピーライティングで苦慮することの1つは、テーマやポイントを絞ることだ。どこをUSP(Unique Selling Proposition=独自の売り)に設定するかが実は大変である。
そんなときに役立つのは、先に「どれ・どの・このような」を設定すると、必然的に次に書き出す言葉のポイントが絞り込まれる。疑問詞の引力を有効に使ってみよう。
「このような」は、「こんな方」へと変化させれば、人を特定することもできる。
事例は生命保険のコピーだが、自社商品をまったく訴求していない。その代わり、そのコピーの直後に、以下のコピーが続く。
「ご家族やご友人の要望に合わせて、アフラックの保険をご案内します!」
(出典:アメリカンファミリー生命保険会社、WEB)
教育や老後の備えなどの悩みゴトを列記し、保険商品の必要性へと誘導しているのだ。
つまり「悩みを持つ人(目を惹きつける)」→「商品(売りたいもの)」とすることで、押しつけがましさを薄めている。
押しつけがましくない控えめなコピーだが、業績は突出している。
同社は、がん保険と医療保険で13年連続契約件数No.1を更新中だ(出典:2016年1月現在、「インシュアランス生命保険統計号」)。