約3年の月日をかけて、伝説の名著3部作・計4冊2000ページ超がたった1冊に凝縮された『最強のコピーライティングバイブル』がついにリリース。発売たちまち重版出来となった。
鉄板の法則を「骨」とし、国内成功24業種100事例で肉づけした著者の横田伊佐男氏。
「Amazonランキング大賞2016上半期【ビジネス・経済】ベスト10」にランクインした『稼ぐ言葉の法則』著者で、「日本一のマーケッター」の神田昌典氏が「今後100年、歴史に刻まれる名著」と断言した『最強のコピーライティングバイブル』から、コピーライティングの極意をこっそり紹介してもらおう。
「型18:理由、なぜ」を入れる
コピーを読むのも人間なら、書き手も人間である。考えが巡らず、スラスラと手が動かないときもあるだろう。そんなときにいい方法がある。
あえて「キーワード」に自ら縛られてみよう。
もっと簡単に言うと、「キーワード」を設定して、それに呼応するように考え、書き出してみることだ。
「キーワード」訴求は、書き手が書きやすく、文体にリズムが出て、説明が簡潔になる。結果として、読み手もリズムに乗って読みやすくなるのだ。
ここでは、事例に書籍タイトルが登場する。書籍は、タイトルが購入の決め手になる。タイトルは、キャッチコピーそのものなのだ。
●文法
成果+理由
なぜ+成果
●基本例文
「この商品が100万人に支えられた理由をお伝えします!」
●事例
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』
出典:小堺桂悦郎著『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』(フォレスト出版)
※実際のクリエイティブ例は、本書にて紹介。
●ポイント
「理由・なぜ」は、極めて効果的な型の1つだ。
物事には「原因」と「結果」がある。
人は、「結果」を見て「原因」を探求したくなる習性がある。
疑問符で始まるコピーは最近の主流となっている。
この型の文法は、因果関係をシンプルに描きだす便利なキーワード。答えの詳細を知りたくなるので、誘導したい次のボディコピーにもつなげやすい。
事例は、本文の中身自体へと誘導すべく目を惹かせているタイトルだ。「結果」と「原因」を知りたい習性を利用したキャッチコピーの好例である。
この書籍は、発売2ヵ月で26万部を突破したベストセラーだ。
売れた要因について著者は、「タイトルの勝利です」と断言している。
当初、原稿に「ベンツ」の単語はどこにもなかったが、「ベンツ」という言葉が「中小企業の社長」を端的に連想させると着想した。
そこに、「なぜ」を入れることで、注意を惹きつけることができたことがヒット要因、と分析している(出典:2007年10月7日 社長25hベンチャートップインタビュー)。