国会議員・地方議員の「海外査察」を徹底精査せよ

 たとえばすべての国会議員及び地方議員、知事の海外出張を調べてみるとよい。「なぜあなたがそれに行ってるの?」「他に優先順位の高い作業が国内にないの?」という質問に答えられる議員はほぼいないであろう。

 これほど政治家の不適切資金用途問題が続いているのに、それでも同じ問題が後を絶たないのは、それだけ自由に何でもでき、一言で言って政治家の資金使途に関するガバナンスが、皆無だからだ。

 今回の都知事の「個人の領収書が混ざってしまっていた。システムを改善したい」と聞いて、さすがに笑った方も少なくないだろう。システムも何も、あきらかに逃げ切れないものを「個人のものが混ざってしまっていた」とし、通常感覚では逃げ切れないが言い切れると判断したもの、たとえば美術品を「海外首脳との交流ツール」と、超絶苦しい言い逃れをする。温泉家族旅行や別荘送迎の、“苦しすぎる説明”は私がここで繰り返すまでもないだろう。

 普通民間企業だと毎月、レシートを出すときに経理の人や上司、秘書さんが「このレシートなんなんですか?」と内容の適正をただすが、こういう当たり前、至極当たり前のチェック機能を全議員につけるべきではなかろうか(みんな、それをされると困るから、政治には機密予算が必要でなんたらかんたら、と説明するのだが)。

経済力の大きさではなく、信頼の大きさが、一流を決める

 最近、世界で最も貧しい大統領として有名なムヒカ氏が来日し、メディアなどでも大きな話題になっている。これに対し、世界で最も豊かな知事や最も豊かな地方議員として有名な、永田町や新宿の先生方は何を感じられただろうか。

 普通の5つ星ホテルを用意されることにも「贅沢はしたくない」という大統領と、「スイートルームとファーストクラスでないと、業務に支障が出る。法的に問題はありません」という知事。

 国の経済力の問題ではなく、為政者としての品格の問題である。税金を自分のお金以上に大切な、自分に投票してくれた人から信託された血税だと思って使っている政治家が、いったいどれくらいいるだろうか。