本当に結婚したくないの?
アラフォー男女の本音
「結婚してないの? なんで?」
そんな疑問が頭に浮かんだものの、口に出さずに引っ込めた経験がある人は多いのではないか。最近では、こんな問いかけを躊躇なく行うことはタブーになりつつある。結婚や出産に関することは、個人にとって最もプライベートな問題。相手の人生観や、ときにはセクシャリティにも踏み込む質問であることから、よほど親しくない限りは慎重になるべき、という考え方が浸透しつつある。
『男女共同参画白書』によれば、生涯未婚率(50歳時の未婚率)は男性20.1%、女性10.6%(平成22年時点)。男性の5人に1人、女性の10人に1人が50歳までに結婚していない計算だ。平成元年頃には男女とも5%前後だったことを考えると、ここ20年あまりで急激に未婚化が進んでいることは確かだ。
昭和の時代にはよくいた「世話好きなおばさん」を見かけなくなる一方で、民間や自治体の婚活サービスはよく目にするようになった。インターネット上で、お見合いに関する広告が頻繁に目に入る人もいるだろう。
「結婚したい人」のためのサービスをそこかしこで見かける一方で聞こえてくるのが、「結婚したいわけでもない」という声。昨年、『AERA』が「結婚はコスパが悪い」という特集を組んだことで話題になったが、「結婚にメリットが感じられない」「結婚する意味がわからない」という意見は、実際にリアルでもネット上でも目にする。
最近は晩婚化が進んでいるものの、世間には「おおむね40代が結婚するか、それとも一生独身で通すかの目安」(38歳男性・独身)、「結婚したいなら、40代がラストチャンス」(42歳女性・独身)という声が多く聞かれる。その目安に果たしてどれだけの根拠があるのかどうかわからないが、気になるのが、そうしたアラフォー独身男女は「はじめから結婚する気がない」のか、それとも「結婚したいけれどもできない」のかということだ。同じ40代の読者の中には、気になる人もいるのではないか。40代の未婚男女に本音を聞いてみた。