仕事自体のイメージが湧きづらいのであれば、内定者懇親会に顔を出したり、実際に働いている人の中からモデルを見つけたりなど客観的に見てみるなどをお勧めしています。その上で辞退をするのであれば、周囲の意見を参考に辞退に対する然るべき対応をしていけばいいのです。内定が多いほど学生はまた悩みが増えるものなのです。

 逆に企業側としては、学生に耳当たりの良い言葉を並べるだけではなく、学生がイメージしやすい情報に変換して伝えていくことも重要です。内定者懇親会では、入社2、3年のモチベーションの高い社員を同席させるだけでも学生を惹きつけることができます。

最終選考前に辞退してしまう学生

 そうした選択に悩む学生とは別に、先を考えすぎて力が発揮できていない学生もいます。「せっかく最終選考まで進みましたが、辞退しました」というケースです。選考は着々と進むにもかかわらず、最終結果が出る前に辞退してしまうのです。一体なぜ、そのような行動をとってしまうのでしょうか。

 新卒内定率も高くなり、昨年は「オワハラ」という言葉も飛び交いました。そんな中で先輩から聞いている、あるいはメディアで見たという理由などから「内定辞退」を恐れている学生がいます。したがって、断れなくなる前に選考を辞退してしまう行動に繋がるわけです。しかし、これは2つの危険な要素を含んでいます。

 1つは自信です。最終選考に進んだら全員が採用されるかというと、そうではありません。最終選考まで進むにもかかわらず、すべて落ちている学生も存在します。最終選考は最終選考なりの視点で選考が行われているからです

 そんな中で最終選考を辞退できるのは、「他の企業でも受かるだろう」という隠れた自信があるからでしょう。その自信が自分を奮い立たせるための自信であれば問題ありませんが、過信になってしまうと相手に伝わってしまいます。さらには、「私をどう育ててくれるのですか」などの思考に繋がりやすくなってしまいます。