あなたの会社には、トンデモない方法で会社を辞める人、あるいはトンデモな内定辞退をする学生はいませんか?

 新卒市場では、学生が8月から選考の始まった本命企業の内々定を得たことで、それまでにキープしていた企業の内々定を一斉に手放すというケースが増えています。

 内々定を取得した上で、最も希望している企業への入社を決めるのは良いことです。しかし個人的には、まだ辞退の意思を企業側に伝えられず、内定式直前や直後に辞退の連絡をしたり、内定式当日に無断欠席をする人も少なくないのではないかと危惧しています。

 企業側から定期的に親身な連絡が来ている場合や、オワハラではないにせよ、ある程度のプッシュを受けている学生は、なかなか辞退を言い出せていない可能性があります。

 私が普段接している、はっきりと断ることが苦手な学生の話では、内々定をもらっている企業から、「思う存分就活をしてください」「最終的には自分で決めてくださいね」と定期的に連絡が来ると、反対に情が芽生え、余計に断りにくいそうです。

 とはいえ、内定辞退はいつまでも待ってくれる問題でもありません。内定式当日の無断欠席は企業と学生の関係を究極的に気まずくするので避けたい事態です。

 さて、この「なかなか言い出せないこと」によって問題が大きくなってしまうのは、内定辞退だけでなく、日常の至るところに存在している問題ではないでしょうか。例えば、今勤めている会社を辞めるとき、あなたならどう切り出すでしょうか。

 そこで今回は、会社を辞めることをなかなか言い出せず、トンデモな方法で会社を辞めた若者の事例をご紹介したいと思います。

退職届は付箋、メール、SNSで!?
なぜ直接辞職の意思を伝えられないのか

 もしもあなたが今働いている会社を辞めたいと思ったら、どういう行動をとりますか?

 まずは上司に辞めたいと意思を伝える方や、伝える前に転職先や今後の身の振り方を決めて、後から会社側に伝える方など、様々かと思います。

 バシッと退職願を叩きつけるような毅然とした態度を取る方もいれば、まずは軽い相談という態度で上司などに伝える方もいることでしょう。しかし、いずれにしても避けて通れないのが、辞めるのを「伝える」ことです。伝えるべきことをきちんと伝えられないまま辞めてしまうと、あなたの評価を著しく下げる“トンデモな辞め方”になってしまうのです。