勉強といってもここでは知識を身に付けるというより、これからの業界はどのように動いていくのか、先行しているアメリカの状況はどうなっていて、今後の変化に影響を与える要因は何かといった、自分のフィールドにおける見識や洞察力を磨くことを指しています。見識を磨いているからこそ、それがチャンスであるか否かの判断ができるようになるわけです。

 多くの人はいま起きている状況を後追いでしか見ていません。最近でこそ減りましたが、「これからは人材紹介だ!」という人がよくいました。しかし人材紹介業に見識を持つ人なら「今から参入したところでそこはレッドオーシャンの世界」とわかります。だいたい新卒者に人気が出たら、その業種はピークアウトしていくことが多いからです。

 見識や洞察力を磨くには、普段から自分なりの仮説を立てて考えることが大切です。明確な仮説でなくても「この分野はこれからどうなるのだろうか」と、重要なファクターを押さえたうえであれこれ考える習慣をつけることは、目の前に来た機会がチャンスかどうかを判断するうえでとても大切な心がけになります。

「これはチャンスだ!」と思って食いついたら、怪しいヘッドハンティング会社に引っかかって将来性のない企業に入ってしまったという事態もあり得ます。見識や洞察力を磨くことは、自分の身を守るためにも必要です。