男の得意分野、
女の苦手分野はここだ!
下頭頂小葉と前頭前野の一部分が、男性と女性で大きさ(容量)が違っている脳の部分なのです。
男性の「下頭頂小葉」には、左側が右側より大きい左右差がありますが、女性にはありません。 左の下頭頂小葉は、男性のほうが女性より大きいのです。
前頭葉で大きさが、男性と女性で違っているのは、運動性言語野(ブロカの言語野、ブロードマンの44野)と前頭眼窩回(ぜんとうがんかかい、ブロードマンの13野)です(→先ほどの脳の仕組み画像を参照)。
(Kisou Kubota)京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
脳の容量が大きいと、神経細胞(シナプス)の数が増えるので、働きがよくなります。
下頭頂小葉は男性のほうが大きいのですが、そのことが「概算計算」(約、およその計算)を助けていることが示されました(2016年)。
頭頂小葉の中での分業は、まだわかっていないことがあります。
暗算能力は、男性のほうが女性よりすぐれている側面があることは示唆されるのですが、それが脳のどこのどんな働きか何も言えないのが現状で、まだまだ研究が必要です。
運動性言語野は、女性のほうが男性より20%も大きい。
ですから、女性のほうが子どものころから言葉を早くから使えるとか、他人の行動や表情を見て、感情を容易に読み取れるというのはありうることです。
ただ、算数脳の男女差について、日々脳科学の最先端をリサーチしていますが、正直、いまだによくわからないことが多いのが現状です。
結局、男性と女性で、算数・数学の能力の大きな違いは、大人でも子どもでもほとんどないと考えるのがよいかもしれません。
京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』(以上、ダイヤモンド社)、『新版 赤ちゃんの脳を育む本』『2~3才からの脳を育む本』(以上、主婦の友社)、『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『天才脳をきたえる3・4・5歳教育』(以上、大和書房)などベスト&ロングセラー多数。
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。累計38万部突破のシリーズ『0歳からみるみる賢くなる55の心得』『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。
【脳研工房HP】 http://www.umanma.co.jp/