前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉
4つの領域と解剖学
(Kayoko Kubota)脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。累計38万部突破のシリーズ『0歳からみるみる賢くなる55の心得』『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。
【脳研工房HP】www.umanma.co.jp/
大脳は球形で、でこぼこ(山や谷、溝や回転)があります。
大脳の表面が「大脳皮質」で、通常は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉と4つの領域に分けられています。
「葉」は木の葉を意味するのではなく、ふくらみのある構造につける解剖学用語。
「小葉」は葉を、さらに細かく分けるときに使われる解剖学用語です。
頭頂葉は「上頭頂小葉」と「下頭頂小葉」に分けられます。
大脳半球は左右に分けることができ、分けられたところが内面で、上は内面に近く、外は遠いとこにあります。
特徴のあるところに名前(解剖学名)がついているわけです。
人体の形態を研究する学問分野が「解剖学」で、世界中で通用するよう、世界中の解剖学者が集まって組織を形成し、ラテン語の解剖学名が採用されています。
それに対する、各国の解剖名もできています。
脳の場所を、ある程度決めて話し合わなければならないのは、脳の場所によって機能が違うからです。
このことを脳科学の世界では、「機能局在」と呼んでいます。
額のすぐ後ろの「算数脳」がある「前頭前野」では、加減乗除の演算をして答えを記憶し、両耳を結んだ線より後ろにある「算数脳」である「下頭頂小葉」では、数の大小など、数の性質を理解しているのです。