商店街、病院、教員などの不足は深刻
「陸の孤島」では車への依存度がかなり高い

 一方、世帯当たりの乗用車保有率は、千代田、港、足立、中央に次ぐ5位。都心3区は業務用の車輌が多いことを考えると、江戸川区は足立区と並ぶ車社会だといえる。

 人口当たりの医師数と診療所数は、共に最下位。病床数21位で、200床以上の大病院は2つあるが、1つは区の北東の端、もう1つは南西の端に位置する。直線距離で10Km近く離れている。

 商店街の数も、人口・面積当たり共に22位。ちょっとした買物もままならない。これで子どもを抱えてとなると、自動車への依存度が高くなるのも無理はない。

 生活環境の整備は他にも課題が多い。交番、郵便局、ポストの数は、人口当たり、面積当たりのいずれもがワースト3に入る。

 教育環境も同様だ。公立学校の教員1人当たりの児童・生徒数は小中学校共に最も多く、子どもの数に比べて教員が不足している。人口当たりで見た図書館の数も蔵書数も、23区中最低である。

 江戸川区にはもう1つ、「圧倒的な東京一」がある。それは公園の面積で、756haとなっている。2位は江東区の401ha、3位は足立区の304haだから、2位と3位を足しても江戸川区に及ばないことがわかる。

 一番大きな公園は、「日本の渚百選」にも選ばれた葛西海浜公園。隣接する葛西臨海公園と合わせた総面積は492haにも上る。うち84%は海だが、陸域だけでも日比谷公園の5倍の広さだ。