思いついたことをノートに書き続ける「ひとりブレスト」
をおすすめしたい
私は毎日朝起きたら、ひとりで考えごとをする時間を作っている。周りの雑音をシャットダウンして、思いついたことをノートに書き続ける「ひとりブレスト」をおすすめしたい。時間帯は、夜は一日の疲れでネガティブな考えに陥りやすいため、ポジティブなモードでかつ脳内がクリアになっている朝がいいだろう。たった10分書き出すだけでも、いろいろなアウトプットが出てくると実感できるはず。
ランニングしているときや買い物に行くとき、旅行先へ飛行機で移動しているときなど、どんなときでも構わない。ひとりで過ごすタイミングを活用しよう。モヤモヤが心を占拠しているとき、苦しいときこそ他者ではなく、自分自身と向き合いたい。
たとえば人生がうまくいかないとき、自分は「どんな人生を過ごしたいのか」、自分は「誰と人生を過ごしたいのか」、自分はなにに喜びを感じるのか、なによりも自分を知らなければ次の一歩を決めることはできない。だから常に自分と向き合い、未来をイメージする癖は人生を実り多いものにする。
まずは、起床時に昨日の一日を振り返ることから始めてみてほしい。いろいろな角度から、前日に起きたことを巻き戻しながら、再生して俯瞰してみよう。こういったひとりの贅沢な時間を、毎日必ず確保する習慣が大事だ。
ひとりはまったく怖くない。孤独を寂しがるあまり、他人で時間を埋めようとすると、相手の時間を奪うだけではなく、問題に背を向けることになる。その結果、本当に大事なものが見えなくなってしまう。
孤独になれるタイミングは「なにかを生み出すチャンスが来た」「成長できる絶好の機会」と捉えよう。孤独を愛せないままでいると、年齢を重ねるにつれて、徐々に生きづらさを感じ始めるはずだ。ひとりの時間に自分と丁寧に向き合う人が、自分らしい人生を主人公として歩んでゆける。
(『すべての女は、自由である。』より)
経沢香保子(つねざわ・かほこ)
株式会社カラーズ代表取締役社長。
桜蔭高校・慶應大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳の時に自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。
2014年に再びカラーズを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円~即日手配も可能な安全・安心のオンラインベビーシッターサービス「キッズライン」(https://kidsline.me/)を運営中。
著書に、『自分の会社をつくるということ』(ダイヤモンド社)などがある。
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