自分自身と向き合い、孤独な時間に考えを深めていこう。
それは現実と格闘する有意義な時間になる。
確かに、人は他者とつながりを持つことで幸福感を得る生き物だ。しかし、誰かと一緒にいることが一番の幸せになってしまうと、他人に合わせることが最優先課題となる。友達と過ごしていて楽しい、会社のメンバーとともにいると面白い、と感じるのもわかるが、自分ひとりの孤独な時間をおざなりにするのは、決して好ましいことではない。
子どもの頃から「他人と協調することが大事だ」と教え込まれて育った日本人は、集団やコミュニティーからはみ出るのを恐れて、自分の考えとは異なる意見でも、なんとなく同調してしまいがちだ。人と協調して生きる姿勢は大切だが、他人と違う自分の意見や考えを封印してしまうと、自分らしい人生を生きられなくなるし、人生を周囲の意見に流されて終えることにもつながる。
他人の意見に振り回されたり、皆が「いい」と言うからそれに従うのはやめよう。
それらは自分の思考を停止することになる。
代わりに自分自身と向き合い、孤独な時間に考えを深めていこう。それは現実と格闘する有意義な時間になる。自分で決断したことを実行に移していく―自分らしい人生は、この積み重ねでしか創れない。ひとりきりの時間を大切に使いながら、個性やオリジナリティを磨くことが大事なのだ。