子どもがケンカからしか学べないこと
ケンカやふざけ合いで、子どもはいろいろなことを覚えます。
そのときは興奮しているので、思いがけない力が入っていますが、なるべく同じような年齢や体格の子と組ませてください。
押されたら押し戻したり、引っ張り合いもさせますが、やらせる前から差がつく組合せは危ないので、ついつい親の口が出てしまいます。
ケンカから何も得られないと考えるのではなく、子どもはケンカから親が教えることのできない感覚や感情を学びます。
「お兄ちゃんでしょ」と押さえつけられるのも、「チビは引っ込んでろ!」と言われるのも、小学生のころに経験しておきたいものです。
争う、競うはキレイごと。とっくみ合いのケンカは、本能的な闘争心の表れです。
大事に至らないとっくみ合いのできる場を与えたいところですが、私たちのまわりにはあまりありません。
子どもをとり巻く環境は、日々悪くなる一方ですが、ぜひ親子で真剣にとり組める遊びを探してください。
私は積み木を子どものそばでし、子どもととり合いになり、貸してくれないと私が半泣きして、子どもに辛抱してもらったこともあります。
ケンカは、ケガをしない限り、止めないでさせましょう。
子どもはケンカによって社会性を身につけ、積極的に行動していきます。
親がしっかり見守っていれば、泣くまでさせてよいでしょう。